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2022-04-29

ギバーとテイカー

ギバーとテイカー

料理家の栗原はるみさん。

私が大好きな方です。

少し前に「栗原はるみ」という雑誌が発売されて、発売日に購入しました

先日、ある動画で

「めんどくさいことが好き」

とおっしゃっていました。

なるほどと思いました。

自分ばかり家事をするのは不満だった

はるみさんは、料理も、掃除も、いつも楽しそうにされていて、

素晴らしいなと思っていました。

自分は、家事が嫌いではないけど、面倒だと思うことも多く、

できるなら他の人にやってもらいたい、と思うこともあります。

結婚した時は、自分も仕事をしているのに、家事は自分の仕事ではない

と思っている元夫に腹を立てたりしました。

今は、家事も当たり前にできる男性が多くなっていて、

できる方がやればいい、むしろ俺がやるよ、という人も増えている気がします。

そんな世の中になりつつあるのを横目で見つつ、うらやましく思っていました。

結局私は、家事、子育て100%奥さんがやって当たり前と思っている人と、

上手くやっていくことが出来ませんでした。

相手だけが悪いわけじゃない

男性が家事を分担するしないはともかく、その時は私自身も、

家族が喜ぶことをする、という意識がなかったと思います。

だから、料理を楽しそうにされている方が、憧れでした。

私も楽しくやりたい。

でも、どこかで自分だけが割に合わないことをやっている、

損をしている気がしていました。

でも、時間をかけて料理を作っても、一瞬で食べて終了。

そしてまた1人で洗い物をして、片付ける毎日。

家事はそれだけでは終わりません。

ワイシャツにアイロンかけたり、お風呂掃除をしたり、

明日の準備をしたりして、自分の時間など皆無。

気づけば元夫は、酔って寝ている。

そして、また元夫より勤務先が遠いため、早起きして早く出かける。

そんな毎日に、20代半ばだった私は、新婚早々うんざり。

子どもたちの笑顔に癒された

でも、子どもたちが生まれて、少しずつ、楽しくなりました。

子どもたちは、私の作ったものを美味しそうに食べてくれて、嬉しかった。

子どもたちの、日々元気に遊んで寝て食べている姿を見て

一緒に笑って過ごしているのが楽しかった。

料理や掃除やめんどくさい学校のことも、相変わらず私ひとりでやっていたけど、

子どもたちと一緒にいることが私のパワーになり、愛情も溢れて満たされていました。

でも、その愛情は子どもだけに向けていました。

仕事をして、疲れて帰ってきた元夫を気遣ったり、癒せる存在になれていなかった。

それより、自分に対してやって欲しいことばかり、求めていた気がします。

色々な夫婦の形

家族が喜ぶ顔を見たくて、料理をしていた栗原はるみさん。

めんどうなことを、どうやって簡単にするのか、と考えるのではなく、

めんどうなことそのものを楽しむ精神も素敵です。

最愛のご主人を亡くされて、子供たちも成長して巣立っていかれて、

今は一人暮らしをされているようです。

おそらく、普通の人より周りにたくさんの人がいて、

本当の意味で1人になる時間は少ないのだと思います。

でも、普通の主婦が、子供が巣立ち、夫と別れてしまったら、

若い時に一人暮らしをするより孤独で寂しいと思います。

喧嘩ばかりしていても、側に誰かがいることはありがたい。

ご飯を作ったら喜んでくれる人がいるのは幸せなこと。

今日、久しぶりに職場で顔を合わせた人と、ランチに行きました。

ギバーとテイカー
和食のお店に行きました

ダンナさんとケンカして、何日も口をきいていないと言っていました。

もうすぐ、社会人になったばかりの息子さんが家を出られる予定だそうで、

「ダンナと2人きりになるのが恐ろしい」

と言っていました。

ケンカするほど仲が良い、とも言いますが、そういう感じでもなさそうです。

また、その人から、共通の知り合いの女性のご主人が、癌にかかって闘病中だと聞きました。

とても仲の良いご夫婦だと聞いているので、とてもショックでした。

心の持ち方はコントロールできる

お互い元気でも、いがみ合ったり別れたり。

仲が良くてもどちらかが病気になってしまったり。

病気は、自分でコントロールできない事だけど、自分の心の持ち方はコントロールできます。

自分がまず目の前の人を大切に、自分ができることをして、

相手に喜んでもらうことを考えることを最優先にしたら、

夫婦の関係も変わるのかもしれません。

2組の夫婦の話を聞いて、色々考えさせられる一日でした。

ギバーでありたい

偶然、オーディブルでこんな本を読んでいるところです。

GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

与えることを喜びとするギバー

与えてもらうことばかりを求めるテイカー

両方のバランスを取る人はマッチャー

世の中のほとんどの人はマッチャーだそうです。

栗原さんはギバーだと思います。

ギバーは与えることで喜びを得て見返りを求めない。

大成功するのはギバーが多く、逆に成功しないのもギバーが多いそう。

両者にどんな違いがあるのか。

そういうことが書かれています。

ちょっと興味深いです。

ただ、ビジネスの成功理論はともかく、人が喜ぶことをしたら、

自分が一番嬉しいのだというこの単純なことをみんながやっていれば

家庭も世界も平和になるんじゃないでしょうか。

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