ありのままのあなたが素敵
ラジオの人生相談でこんな相談がありました。
「引っ込み思案の自分をなんとかしたくて悩んでいる」
大学生の男性の悩みでした。
声はとても優しそうで、人の気持ちを考えられそうな感じでしたが、悩んでいるからか、少し自信なさげです。
人が雑談している輪に入って、話さなければいけないことがあっても、話せない、こんな自分をなんとかしたい、とのことでした。
相談員の先生は、引っ込み思案の自分をなんとかしようと思っていることが間違っている、と言っていました。
人前でベラベラしゃべらない無口な男はいいもんだよ、と。
ただ、自分の考えを聞かれた時に答えられないのはだめだから、そのためには日記をつけなよ、とのアドバイス。(終始こんな口調です)
自分が考えていることを言葉にする訓練をすれば、人に聞かれた時にその中から話せるようになる。
勝間和代さんも、私が昨日の書いたブログの「勝間式ネオ・ライフハック100」でも書かれていましたが、人前でうまく話せるようになりたい人にお勧めすることの一つに、ブログでもSNSでも、何か毎日考えを言語化することを勧めていました。
言語化することで頭が整理され、人前で話す時にもそれがスムーズに引き出せるそうです。
それは慣れなので、毎日することで、どんどんうまくなるみたいです。
この相談員の先生は決してこの相談者の性格を否定せず、そのままでいいんだよ、それがいいところなんだよ、と伝えています。
次女は昔からどちらかというと無口なタイプで、人前で大声でベラベラ話したりしない目立たない子でした。
そんな次女の小学2年生の時の担任の先生が、○○ちゃんは、すごく人の話を聞いてるし、自分の考えをしっかり持っている、と言ってくれました。
みんなが授業中大騒ぎして、先生の話を聞いていない時、だれも先生の言ったことを聞いていなかったのに、次女だけが聞いていたというエピソードを話してくれました。
また、文章を書くと、自分の考えがきちんと書かれていて感心した、と。
自分の考えを人前で話さないからって、自分の考えがないわけではなく、聞かれたらちゃんと答えられたり、文章に書けている。
大声で自分の考えを堂々と言えることばかりがいいことではない。
この先生はちゃんと一人一人の個性を見てくれる素敵な先生でした。
見た目はすごいおばちゃんで、こらー!って大声で生徒を怒鳴るんだけど、愛があって、みんなが大好きだった先生です。
こうじゃなきゃいけない、とか、もっとこうなった方がいいって、親をはじめ大人たちは言いがちだけど、その子のそのままを見て、そのいいところをうんと褒めてあげて初めてその子は安心して成長できるし、良いところがもっと伸びると思うのです。
それは子供に対してだけではなく、身近な人にもそうです。
たとえば夫婦でも、どうしてこうじゃないの?普通はこうなのに、って相手に言わないまでも思ってしまうことがありますよね。
でも自分が思う「普通」なんて、たかが数十年生きてきてちょっと知ってる「普通」「常識」。
相手に変わってもらおうなんて思うからうまくいかなくなる。
その人なりに、優しかったり、考えてくれていたり、疲れていたり。
そこを見ないで、ないところを探して攻撃するのは必要のないこと。
相手のそのままを見て、ああ、そうなんだって笑っていられたら最高ですよね。
足りないところとか、問題に感じることって、本当はたいしたことじゃない。
へえ〜、そっか〜、と流す。
いちいち問題として取り上げるのはお互い疲れるしね。
エネルギーの無駄遣い。
だから、そんなことよりいかに仲良く楽しく過ごすか。
それ以前に、自分がどう楽しく生きるかを考える。
ラジオの人生相談から聞こえた、自信のなさそうな男性の声が最後は明るくなっていました。
きっと素敵な大人になっていくんじゃないかなぁ、と思いました。
だって、ラジオでちゃんと自分の悩みを話せていたからね。
引っ込み思案ということは、人の気持ちをちゃんと考えられる人なんじゃないかなぁ。
きっと優しい人なんだと思います。
心屋仁之助さんの本でも、こんなのがあります。
ありのままでいいのかぁ、って楽になれる本です。
心屋仁之助の「ありのままの自分」に○をつけよう (王様文庫)
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