オーディブル「時間を増やす思考法」
オーディブルという耳で聞く読書をよくしています。
家事をしながら、歩きながら、満員電車に乗りながらでも、プロの読み手が読んでくれるので、とても便利。
活字を追う従来の読書だと、完全に目が本に向けられていないといけないですよね。
単純作業中の耳は意外と暇を持て余していたりします。
その耳を使って「読書をする」という行為ができるところが、本当にありがたいです。
超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法
気軽に聞き始めたものの、面白くて、早く内容を理解したくて、1.5倍の速度で再生しました。
再生速度は変えられるのです。
めちゃくちゃ早口なので、集中しないと聞けないんですけど、それがかえって良かった気がします。
電車の中でかなり集中して聞くことができました。
この本で学んだことは、
小手先の時間管理法ではなく、そもそも自分が何を大切にしたいのかを考えることが先決。
ということです。
家族なのか、自分の目標達成のための行動なのか、仕事なのか。
自分にとっての優先順位が決まっていれば、何を取って何を捨てるか、を判断しやすい。
仕事も家族も、どちらも選ぶことはできないので、優先順位が家族であれば、仕事は時間内にできる限り終わらせる工夫をする。
時間外に誰かに飲みに誘われても、家族との時間を取る。
周りに流されてなんとなく過ごしていては、自分の理想とする生活はできないということですね。
マルチタスクではなくてシングルタスクでこなしていく
以前、娘の通った学校の校長が、これからはマルチタスクでやっていける人が求められます、とおっしゃっていました。
その時は、マルチタスクなんてかっこいい、私もそうなりたい、なんて思ったものです。
その当時はマルチタスクが良いという風潮がありました。
でも今はどちらかというとシングルタスクを推奨する人が増えてきている印象です。
マルチタスクでやることは一見たくさんのことを同時進行していて、仕事ができる人のようですが、
一つ一つ集中したシングルタスクの方が、結果的には良い成果が生まれる。
そのほうが早く終わるということがわかってきたようです。
ワーキングメモリを消耗させない
やろうと思いつつ後回しにすることもよくあることですが、後回しにすることで、それをやることを覚えておかなければいけない。
それで脳の「ワーキングメモリ」が消耗されるということです。
ワーキングメモリというのは有限です。
あれこれ覚えておかないといけないことがあると、脳がそれだけで消耗します。
そして他のことに目一杯エネルギーを使えないのです。
やるべきことはさっさとやってしまい、ワーキングメモリを消耗させない。
すぐに取りかかれないことには、いつやるのか決めて、カレンダーにでも書いておく。
そうすることで自分で覚えておく必要がなくなる。
また、時間のかかることなら、少しでもできるところまでまずやっておく。
私の場合でいうと、ごちゃついていつか掃除したいと思っている箇所があるのになかなか取りかかれないでいるということがあります。
「あー、あそこが気になる」と思い続けてワーキングメモリを消耗し、やろうやろうと思いながらやれていない自分を責める。
そうやってワーキングメモリを消耗する、ということがあります。
だったら、さっさとやってしまえばいいのですが、全部やろうと思うと時間がかかる。
じゃあ、この全体の中でこの一部分だけ今日片付けよう、と今日できそうなことだけやってみる。
それだけでスッキリした気分になるものです。
成長を促すポジティブシンキング
自分が計画していたことも、天気や交通の思いがけないことで計画通りいかないこともあります。
そういう時でも、雨が降った→ ああ、計画通りに行かなくてついていない
と考えるのではなく、それなら、計画を変更して雨でも大丈夫な場所に行こう、などと建設的に考える。
天候や、交通事情などは、自分でコントロールできないことです。
自分でコントロールできないことに関しては、気にしてもしょうがないことです。
この状況で何ができるか、と考えることは自分でコントロールできることです。
他人の思考も、他人の行動も、自分ではコントロールできないものの一つです。
なので、そういう部分は気にしない。
自分がコントロールできることだけに集中する。
これが、単純にいつもポジティブでいるという意味ではなく、成長を促すポジティブシンキングです。
自分にとっての優先順位をつけて、それに集中して生きていく。
自分の人生だから自分の価値観に従って、選択し、他を捨てる勇気を持つこと。
大事なのは、それほど重要ではないことを捨てることなのです。
椅子取りゲームに例えられていましたが、人ができることは限られているのです。
私自身、優先順位が本当はあるのに、意識しないでいると、なんとなくモヤモヤすることがあります。
それが自分が与えられた時間を有効に使うということなのだということを、たくさんの例を挙げて説明してくれている本です。
短時間でこの本を読破できたのも、オーティブルのおかげです。
紙の本が元々好きで、本屋も大好き。
目で活字を追う読書はまた脳の違った部分を刺激してくれるものだと思っています。
なので、時間をきちんと取って、紙の本も読みたいと思います。
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