手作りの指輪

クリスマスに籍を入れることになりました。

お互い初めての結婚ではないため、何も特別なことはしませんが、私の希望で指輪だけ作ることになりました。

とは言っても、パートナーは指輪をする習慣も希望もないため、私だけ。

普通にお店で売っている指輪を買ってもらう予定でしたが、パートナーが手作りの指輪のお店を見つけてくれました。

ホームページで見るととても素敵なお店です。

さっそく問い合わせてみたところ、すぐに回答があり、とても丁寧に質問にも答えていただき、色々検討した結果、日曜日の午前中に予約しました。

雑居ビルの２階で、外から見ると工房があるようには見えませんが、扉を開けると、素敵な空間が広がっていました。

指輪のサイズを丁寧に測ってもらって、だいたいのサイズを選び、制作スタート。

作るのはパートナーです。

細かい作業が得意で丁寧な性格なので、こういう作業にはとても向いているはずです。

最初はこんな状態です。

素材はプラチナ、幅は２.0mm、形状は甲丸、鏡面仕上げということに決めました。

リングの内側には無料の刻印も入れてもらいます。

まず、バーナーでこんなに真っ赤になるまで熱します。

この作業だけでも見ているだけで興奮しました。

熱したあとすぐに曲げていく作業。

そのあと繋ぎ目を塞ぎ、またバーナーで熱します。

指輪が真っ赤になっています。

こんな道具を用意して、次の作業。

円柱に指輪を通して、木槌で周りを叩いていきます。

きれいな丸になってきました。

プロがここで調整してくれます。

その後、表面を磨く作業。

サンドペーパーのようなものに指輪をこすりつけます。

サンドペーパーの目の粗さを変えてさらに磨きます。

次に、内側を磨く作業。

さらに、機械で内側に光沢を出していきます。

次はこのような機械で外側にも光沢を出していきます。

だいたい、これで作業が終了。

あとは、店主がチェックしてくれて、刻印してくれる予定。

店内の雑貨や照明、装飾などは、店主のこだわりが詰まっています。

この素敵なインテリアの広々とした空間を貸切で作業させてもらえます。

それだけでも良い思い出に残る時間です。

作業中は、写真まで撮ってもらって、あとでデータでもらえるとのことです。

また、その写真を元に、店主の奥様が似顔絵を描いて、それもプレゼントしてもらえるそうです。

出来上がった指輪はこちらです。

まだ、これから刻印をしてもらったり、仕上げの作業もあるようですが、ひとまず完成。

予想通り、細かい作業が得意なパートナーはとても丁寧に、楽しんで制作してくれました。

店主からも、バッチリです、とお墨付きをいただきました。

シンプルで、毎日着けるのにぴったり。

理想通りです。

これを作ってくれたパートナーに感謝しかありません。

素敵なアトリエで指輪を作った時間はとても貴重な体験でした。

夫婦としてのスタートの象徴として、大切に身につけたいと思います。

受け取りは２週間後。

年内には受け取れそうです。

今から楽しみでワクワクします。

情報として、もう一つ。

このようなアトリエで作るのはたいていカップル二人で二つの指輪というのが一般的だと思いますが、私たちのような、片方だけということでも大丈夫でした。

それから、だいたいが初めて結婚を考えるような若い人ばかりかと思いましたが、中には結婚何十周年という記念のリングを作る人もいるようです。

いろんなパターンの方がいるので、50代で作ることも60代で作ることも躊躇する必要はありませんでした。

貸切の状態で制作するので、他のお客様がいないのです。

何も気にする必要はありません。

どんな年齢の方でも、記念のリングを制作するというのはとても楽しい経験だと思います。

結婚指輪を手作りしたいなと考えているなら、ぜひおすすめしたいアトリエです。