一人暮らしをはじめた長女
長女が、一人暮らしを始めました。
通勤も近くて、周囲はショッピングモールやスーパーも揃った、ファミリー層の多い場所のようです。
素敵な物件を見つけてきて、少しずつ家具も揃えて、楽しんでいる様子です。
まだ、社会人になったばかりで、神経を使ったり、新しいことを覚えたりできっと大変なことも多いと思いますが、いつ会っても笑顔で、肩の力が入りすぎることもなく頑張っているようです。
私としては、元々家族4人で住んでいた場所から、次女と2人で引っ越してしまったので、長女を置いてきてしまった罪悪感があって、申し訳ない気持ちでしたが、一人暮らしをしてくれたことで、少しその気持ちが軽減された気がします。
長女は、不思議なのですが、生まれた時から自立しているような子でした。
生まれた翌日、ベッドで泣いていて、新米ママの私がどうしようかと戸惑っていると、自分の指を口に持って行って、おしゃぶりを始めて、泣き止んだのです。
生後2日で自己解決をしているその様子を見て、この子は赤ちゃんだけど、中身は大人なんじゃないかと思いました。
長女は、大きな目をさらに見開いて色んなものを見ようとして好奇心いっぱいでした。
寝ている時以外は動き回って、新しいものを見つけては楽しそうで、そばにいる私は長女と一緒にいるだけで幸せでした。
話せるようになると、私に色んな話をしてくれて、私の話も聞いてくれました。
いつの間にか、暗くどんよりしていた私の心が明るくなっていました。
2人の娘が、大切な私の宝物。
その長女が、離婚を考えた時に、一人暮らしの練習のためにお父さんと暮らすよ、と言ってくれたので、思い切ることが出来ました。
長女は、お父さんとうまくやっていました。お父さんも、私がいる時は家事なんてしなかったのに、娘のためにご飯を作ったり、洗濯したりして、頑張って親業をやっているようでした。
長女は、最近ゴルフを始めたのですが、ゴルフ大好きなお父さんとコースに初めて出たよ、と連絡をくれました。
そんな話を聞くと、長女を残して家を出たことは不本意ながら、娘と父親の良い関係が出来たのかなと嬉しく思いました。
親の離婚、就職、一人暮らし。
長女だけでなく次女にも、悲しい思いをさせてしまいましたが、娘がその中で着々と自分の人生を歩んでくれていることは、ありがたく、頼もしく思えます。
小さかった娘たちは、もう私がいなくてもしっかり歩いて行ける大人になりました。
でも、私はまだ、娘と離れたことが寂しく、子離れできていないんですよねぇ。
まだまだ、離れていても、心は娘を頼りにしている、母親らしくない母親ですが、許してね。
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