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2020-05-26

元祖ミニマリストの母

私の両親は、実家の関西に二人で仲良く住んでいます。

母は、おそらく「ミニマリスト 」という言葉は知らないと思いますが、明らかにミニマリスト です。

私が物心ついた時から、家の中は常にものが少なく、一つ買ったら一つ捨てる、見えるところに生活感のあるものを出さない、玄関に靴は一人一足しか出してはいけない、色は統一する、余計な装飾はしない、人付き合いは最低限に、などとルールがたくさんありました。

一番象徴的なのはキッチンですね。

炊飯器は、使う時だけ出して、使い終わったら、シンク下に収納していました。めちゃくちゃめんどくさいですよね。

いや、出しておけばいいやん、って思ってました。

そして、ついに電子レンジもそうしたい、という母。

え?

電子レンジなんて、出しておくものでしょう?って普通は思うと思いますが、その要望に応えて、父がコンロ下の収納のところに電子レンジをすっぽり入れるという日曜大工をして、母の望みをかなえました。

使う時だけ扉を開いて使い終わったらまた扉を閉じればいいわけです。

そこまでするの?とその時は思いましたが、いや、このアイデアすごいですよね。

また、子供のころの私にはとても苦痛なことでしたが、洗い物など終わったら、シンクまわりを1滴の水滴もないように拭いておく、というしつけをされました。

それは、今となっては染み付いてしまっているので、よかったと思えますが、当時は、なんでやねん、と思っていましたよ。

どこかに旅行へ行ったりするよりも、家で過ごすことが好きな母。

外に出ていつものリズムが狂ったり、人に気を遣って付き合うことも好きではないようでした。

自分のことを一番わかってくれる父と二人で、家で過ごすことが一番好きなのです。

かといって、べったりではなく、それぞれに個室を持ち、それぞれの時間も楽しみつつ、二人で食事をして、毎日必ず会話はする、という感じです。

今でこそ、人付き合いが好きではない人が、引きこもりです、友達少ないです、飲み会行きません、なんて言える時代ですが、当時は、うちの母親は世界が狭すぎる、なんて思ってました。

父は、たぶん、ミニマリスト でも、外出嫌いでもないと思うのですが、そんな母に合わせられる、心が広い人です。

母の希望で、自宅は何度かリフォームを繰り返し、母にとっては小さいけれど、快適な家になっているようです。

いまだに、行くたびにインテリアがどこかリフォームされていたり模様替えなどをしてるんですよ。

昔は、こんな母みたいな人は、周りにいなかったように思います。

うちの母親は特殊だと思っていました。

でも、最近は、そんな母のような人がたくさん増えて、「ミニマリスト 」なんて素敵な言葉ができて、逆に母の年齢でミニマリスト的な人なんて少ないはずだから、すごい貴重なんじゃないかと思います。

母世代の人なら、戦後の物がない時代を生きてきたからこそ、物を持つことが幸せ、一度持ったらなかなか捨てられない、という人が多いように思います。

そんな時代の中、あえて物を少なくすっきり暮らし、人付き合いも無駄にせず、自分の快適さと向き合って生きてきた人を、今となってはとても誇りに思います。

母から見ると私なんてまだまだ物が多いと言われそうですが、それでも母の作ってきたシンプルな部屋の影響で、私もシンプルなことを好むようになっています。

ミニマリスト思考の母とそれを見守る父、いつまでも快適に仲良く暮らして欲しいと思います。

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